活用事例

ステップ① まずは、使ってみよう

想定される利用:個人での学習、学校での地域学習、住まい選びの参考など

【まちの変化を知る】

自宅や職場、学校のある場所が、明治時代はどのように使われていたのかご存知でしょうか。
大正、昭和から平成を経て、どのように建物ができ、まちの様子が変わってきたのかを、古い地図や古い写真をもとに「今と昔」のまちの変化(土地利用の変化)として知ることができます。

 

金山駅周辺の明治の地図(左)と平成の地図(右)の比較。荒れ地だった場所に街区が形成され、鉄道路線が新たに敷設されていることが分かります。

【土地の災害リスクを知る】

土地利用の変化がわかる地図と、南海トラフ地震の被害想定を比べることで、地形や土地の成立ちと災害リスクの関係性を知り、災害に対して正しく備えるきっかけとなります。

名古屋市西部の明治の地図(左)と南海トラフ地震による液状化危険度(右)の比較。昔は田んぼで稲がよく育ち、一面が稲穂の黄金色で埋め尽くされたことから、黄金と言われるようになった場所(地図中心付近)の周辺は、液状化の危険度が大きいことが分かります。

ステップ② みんなで、使ってみよう

想定される利用:行政や地域のグループワーク、小中学校のフィールドワークなど

地域の歴史を楽しむイベント、ワークショップのツールとして

ISMは古地図や古い街並みの写真を使って、地域の歴史や魅力を発見・実感するワークショップのツールとしての活用ができます。またアプリ版のマチテクを使えば、古地図と現代の地図を見比べながら史跡を巡る、まち歩きやスタンプラリーができます。

地域で防災を考えるイベント、ワークショップのツールとして

防災を考えるイベントや講座で、ビジュアル的に土地の成立ちや歴史とともに災害リスクを伝えることで、防災関連の講座やワークショップの前段の導入、現地調査の参考ツールとして使えます。

地域で行う防災活動やマップ作りのデータベースとして

自主防災会、町内会等が避難行動のための防災マップを作成するときに、建物倒壊の危険性、火災延焼の危険性、道路の閉塞(へいそく)などの情報が役立ちます。地域のリスクの他、避難所や津波避難ビルの位置がわかるので、避難行動の検討や資料作りのデータベースとして使えます。

活動記録